2022/04/06 20:15
インドネシアのコーヒーといえば、
スマトラ島のマンデリンやスラウェシ島のトラジャが有名ですが
なんと言っても一番有名なのはコピルアク(Kopiluak)です。
コピルアクは歴史的にみればインドネシアがオランダの植民地だった時代に遡ります。
コーヒーはオランダ人が持ち込み、コーヒーの木の育成に最適な気候であったインドネシアで無理やり生産させていました。
それは献上物であり、インドネシア人は飲むことを許されていませんでした。
しかし、規制が厳しければ厳しいほど試してみたくなるのが人の性。。
コーヒーチェリーを好んで食するジャコウネコの排泄物から未消化のコーヒー豆を洗浄、精製して飲んだのが始まりです。
そのコーヒーの香りは素晴らしく芳醇な風味で、これまでコーヒーを飲んだことのないインドネシア人にとって経験したことのないものでした。
これがインドネシア人の好奇心とバイタリティが生み出した奇跡のコーヒー、コピルアクの誕生の瞬間です。
希少価値の高いことから世界一高いコーヒーと言われていた時もありましたが、
現代ではさらに高価なコーヒーも散見されますので世界一とは言えなくなりました。
ですが高価なことに変わりなく、通常の生豆価格と比べて5~6倍、高いものは10倍の値がついています。
それでもジャコウネコの腸内で発酵したコーヒー豆は複雑なフレーバーを生成し、
柔らかな酸味はオレンジのような柑橘系を、香ばしさはナッツやカカオを感じさせてくれます。
焙煎によっても様々な表情をみせてくれる豆で、
Hirundo coffeeでは基本中煎り〜中深煎りで焼き上げていますがお好みで焙煎度合いをさらに浅くしても美味しくいただけます。
ジャコウネコはおいしいコーヒーチェリーしか食さないと言われていますので
コピルアクは必然的においしくなるのでしょう。
他では味わうことのできないHirundo coffeeのコピルアクをぜひお試しください♪